プレゼンテーションzenのエッセンスまとめ
2018/02/04
みなさん、こんにちわ。
世界を旅するノマドブロガー、かつお(@katsuyamamoto)です。
人前でプレゼンテーションやセミナーをすることになったけど、資料をどうしていいかわからない........。
プレゼンテーションのスライド作成の基本を学びたい.....。
僕も今では年間100本前後のセミナーをするのですが、最初は右も左もわからず試行錯誤の連続でした。
見よう見まねで作ったwindowsのPowerPointに銃声の効果音などを駆使しながら、セミナーをしていたのを思い出します。
そんな僕の、「プレゼンテーション時のスライドの使い方」の基本を教えてくれた、素晴らしい教科書があります。
それがプレゼンテーションzenという1冊の本でして、今日はそんな、スライドを使ってプレゼンテーションをする人たちの、神本とも言うべきプレゼンテーションzenのエッセンスをまとてみたいと思います。
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プレゼンテーションzenとは?
プレゼンテーションzenとは、世界中(19カ国)で読まれているスライドを用いたプレゼンテーションの教科書。
プレゼンテーション・トレーナーとして世界でも第一人者の著者のガー・レイノルズは、1989年から20年以上にわたって日本に在籍したこともある知日派で、本のタイトルとなっているzenとは、日本の「禅」からとっており、シンプル・イズ・ベストのスタンスを主張しています。
僕は、そんな前情報を全く知らずにこの本を購入したのですが、とにかくめちゃんこわかりやすい。
ちょっとした学術書くらい高価な本(それでも税抜き2600円)なので、この本のエッセンスをまとめたものを何点か紹介したいと思います。
1枚のスライドには6語まで
プレゼンテーション初心者の方が、まず陥りやすいミスがこの点です。
つまり、あれもこれも伝えようとしすぎて、必要以上にスライドに文字を入れすぎてしまう。
これについて、プレゼンテーションzenの中でガー・レイノルズは次のように注意しています。
1枚のスライドには6語まで。
絶対厳守である。
このルールに例外を設けなければならないほど複雑な内容のプレゼンテーションなど存在しない。
この場合の6語というのは、文字数ではなく語句であるということです。
こちらは僕が以前につくったスライドですが、ガー・レイノルズに言わせると語句が多すぎるスライドになります。
違うスライドですが、こちらはシンプルに作ってみました。
視覚に訴えることによって、余計な語句を省略しています。
論理ではなく 感情に訴える
人は感情で動きます。
その証拠に、「感動(感じて動く)」という言葉はあっても、「理動(理屈で動く)」という言葉はありません。
もっと言うならば、人だけでなく株価や戦争だって、その源は感情で動いています。
もしあなたがプレゼンテーションで、相手を動かしたいのなら、細かなデータや理屈をこねくり回すことは避けて、感情に訴えたほうが良いでしょう。
感情に訴える要素がなければ、コミュニケーションは成立しない。
ロジックだけでは足りないのだ。
コミュニケーションとは感情を伝えることである。
もしあなたが環境保全のプレゼンテーションをするのであれば、大気中のNOXの濃度のグラフを見せるのは極力避けるべきです。
データを補完的に使いつつ、大量の死んだ鳥やスモッグ、公害病患者の肺の写真を見せたほうが効果があるのです。
プレゼンテーションはストーリーにする
桃太郎にかぐや姫、一寸法師に花咲かじいさん...............。
誰もが幼いころ、就寝前に親に「お話して」とせがんだ経験があるはずです。
ここで導き出される人間の本質は、「人は誰もが物語が好きである」ということです。
聴いていて退屈なプレゼンテーションは、とにかくデータや数字を駆使して説明に終始しているものが多いのです。
一方、聴いていて楽しいプレゼンテーションとは、プレゼンテーションのテーマとプレゼンをする人との間のストーリーが語られるときなのです。
物語は我々の関心を引きつける。
それはルールの一覧表よりずっと覚えやすい。
誰もが映画を愛している。
人は物語に惹かれるのだ。
もしあなたのプレゼンテーションのテーマが商品であれサービスであれ、それと自分を結びつけるストーリーを考えるのです。
そしてストーリーを語ることによって、先にお話した「感情に訴える」ことが容易になるのです。
無慈悲な編集者となる
スライドを自ら作成する場合、気をつけたいポイントは「自分の作ったスライドに対して愛着を持たない」ことです。
自分が精魂詰めて作ったスライドほど、多くの人に見てもらいたいという感情が芽生えてしまいます。
しかしながら、聴衆はあなたがスライド作成に費やした労力には全く関心がありません。
それよりも、シンプルでわかりやすいプレゼンテーションを求めているのです。
プレゼンテーションzenの中で紹介されている話で、とあるインドの魚屋の話があります。
最初、人々に魚を販売していることを知らしめるために作成した看板には
「わたしたちはここで新鮮な魚を販売しています」
と書いていました。
そして、まさに「禅」の考え方通り、余計な語句を削っていったのです。
すると
「ここで新鮮な魚を販売しています」
「新鮮な魚」
「魚」
そして最後には、匂いでわかったので、魚という言葉さえ必要ではなかった。
自分の作ったスライドに対して、無慈悲な編集者になりましょう。
映画でも、カットされたシーンを監督が後に詰め込んだ「ディレクターズ・カット版」よりも、人々が求めるのは「ショートカット版」の方なのです。
照明についての考え方
プロジェクターのルーメン数が低い場合、会場が大きければどうしてもスライドが薄く映ってしまいますよね。
そんな時、つい会場の照明を暗くしてしまうプレゼンターが多いのですが、これもプレゼンテーションzenでは厳しく諌めています。
聴衆はスライドのナレーションを聴きに来たのではない。
彼らはあなたの話を聞き、あなた自身やそのトピックに魅了されるためにここへ来たのだ。
本人の姿が見えなければ、聴衆は話に集中できず、あなたの言葉に耳を傾けなくなる可能性が高い。
この点に関して、否定するプレゼンターはほとんどいないと思われますが、しなしながらスライドが薄くなって見えないことも、なかなかトレードオフにできないので、仕方なく会場の照明を消している方も多いかと思います。
そこでわたしから、この点の改善方法をお教えしましょう。
それは、「スクリーンの真上の蛍光灯だけ外す」という裏技です。
可能であれば、会場の準備・設営しているときに、スクリーンの真上の蛍光灯を外せるかどうか確認してみましょう。
意外に外せる蛍光灯が多いかと思いますよ。
まとめ
以上、プレゼンテーションzenで学んだエッセンスについて、何点か紹介しました。
もちろん、これはあくまでわたしがこの本から学んだエッセンス(しかも一部)となりますので、読む人にとっては違う視点・違う発見があるかと思います。
ただ、プレゼンテーションする人が全員「目からうろこだった」と、共通して感動する良書であることは間違いありません。
プレゼンテーションの話し方のコツなどをまとめたのが、こちらの記事です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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