戦争にまつわる名言・格言 独断と偏見によるランキングベスト10
2019/04/10
みなさん、こんにちわ。
世界を旅するノマドブロガー、かつお(@katsuyamamoto)です。
不定期に開催される「独断と偏見による名言ランキング」のコーナーですが、本日のテーマはずばり「戦争」です。
ややもすれば重たいテーマでもありますが、有史以来数多の戦争が、この地球のどこかで繰り広げられてきました。
現代の日本に住む我々は幸運なことに、今のところはどれも対岸の火事ですが、それはマクロな歴史の流れを俯瞰的に見れば極めて珍しいことであり、まただからこそ、この戦争にまつわる名言・格言から学べることは多いのではないかと思う次第であります。
まぁ、ごちゃごちゃ言うとりますが、さっそく独断と偏見によるランキング、いってみましょう。
なお、テーマの特質上、様々な角度の名言を取り入れておりますが、決して戦争を賛美・美化する意図はございませんので、あしからずご了承くださいませ!
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目次
10位 山本五十六の名言
百年兵を養うは
ただ平和を守るためである
ご存知、太平洋戦争開始時の海軍のトップであった山本五十六元帥の言葉。
常に戦争と向き合ってきた組織の長としての言葉なので、とても重みがあります。
山本五十六さんと言えば、その他にも「老いにまつわる名言」でもランキングされており(独断と偏見)、その他にも真珠湾奇襲に関して「桶狭間と、ひよどり越と、川中島とを合わせ行うのをやむを得ざる羽目に追いこまるる次第に御座候」などの名言もありますが、ここではあえてこの名言を取り挙げてみました。
左寄りの方がよく、軍事関係者を「戦争がしたくてたまらない人たち」のように罵りますが、この山本五十六さんの発言を見る限り、決してそうではないことがわかります。
かく言う山本五十六さんも、太平洋戦争開戦時には、上の発言からも分かる通り、最後の最後まで反対していたそうです。
しかし、軍備をしないと敵から攻め込まれるというリアリズムがある以上、どうしても軍備しなければいけないと言うのは、他の偉人たちの言葉からもわかります。
例えば、これは同じ時代のイギリスの首相チャーチルの言葉ですが、まさに山本五十六さんと同じようなことを言っているのではないでしょうか。
チャーチルも多くの名言を生み出している宰相ですが、物事の本質を突くことに長けた政治家でした。
また、こちらは中国の春秋戦国時代の法家、韓非の言葉をまとめた「韓非子」からの引用です。
ちなみにこの「韓非子」は、かの有名な三国志の天才戦略家、諸葛亮孔明が二代目の劉禅に教材として渡したものでもあります。
たとえ個人レベルでも、犯罪やトラブルに巻き込まれたくなかったら、戸締りや防犯などを各自できっちりしておくことが鉄則のはずです。
そういえば「信長の野望」も「三国志」も、まず攻め込まれるのは、軍備をしていない弱小国だったりするもんなんですよね。。
9位 フランソワ・フェヌロンの名言
すべての戦争は内戦である
なぜならば 人類はみな仲間である
フランソワ・フェヌロン(画像ではフェネロンになってます、すみません)は、17世紀のフランスの大主教。
聖職者として、その他にも戦争にまつわる名言を残していらっしゃいますが、その中でも本質をついているのが、この言葉ではないでしょうか。
その他にも似たような言葉として、勝海舟御大のこちらの言葉なんかもあります。
いま地球上に存在している全ての人類は、どうやらはるか昔にアフリカに実在した一人の女性(EVE)から広がっているというのが、現在有力な仮説ですが、それが事実だとするとまさに「兄弟喧嘩」なんですよね。
ちなみにこのフェヌロンさんの他の名言として、「大部分の女は多くのことばを費やして、ごくわずかしか語らない」と言う、とてもとても本質をついた言葉なんかも残しておられます。
8位 黒柳徹子さんの名言
戦争で親を亡くした子供達がね 本当はそうじゃないのにね 自分を責めるんです
お母さんが死んじゃったのは 自分がなにか悪い事をしたせいじゃないかって
大人って すぐ他人のせいにするじゃない 本当は自分が悪くったって
でも子供はそうじゃないんです そういうものなんです子供って
戦争において、1番悲惨なのは子供が犠牲になる事です。
徹子の部屋ですっかりお茶の間の顔として知られている黒柳徹子さんですが、自身の幼い頃の経験から、現在は平和運動家、ユニセフ親善大使としても活動され、今なお精力的に世界中の戦地に赴いて、被災している子供たちの慰問などの活動をされています。
おそらく、そんな慰問先で実際に、こんな子供がいたのでしょう。
また、トットちゃんとして知られる、黒柳徹子さんの幼い頃の戦争の記憶をたどった作品のシリーズがありますが、当時の自分の面影を重ね合わせて見ているのでしょう。
ちなみに、Instagramで黒柳徹子さんがアップした話題の投稿がこちら。
当時の黒柳徹子さんが、戦地に赴くお父さんからもらったクマのぬいぐるみを、大切に集めている抱きしめている写真。
めちゃんこかわいいですよね。
そんなに殺し合いをしたければ、政府関係者の大人たちが、勝手に殺し合いをすればいいはずです。
どうして関係のない、愛されるべき存在の子供が、まず殺されなければならないのでしょうか。
紀元前のリュディア王国の王であったクロイソスの言葉にも、以下のようなものがあります。
自分よりも先に子供に先立たれる悲しみ、これがさらに憎しみの連鎖となって、さらなる悲劇が続いていくのではないでしょうか。
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7位 アインシュタインの名言
2%の人が兵役を拒めば 戦争は続けられない
なぜなら 刑務所には2%の人を収容するキャパシティはない.....
その生涯の中で数々のウィットの利いた名言を残したのがアルバート・アインシュタインです。
かれは物理学者として有名ですが、ときに「あんた詩人か!?」と思うような名言を、数多く残してます。
現在、世界で徴兵制度を採用している国は少なくなったといいますが、ドローンなどで無人で人を殺すことができるになった時代でもあります。
しかし、クリント・イーストウッド監督の「アメリカンスナイパー」でも描写されていたのは、戦地から母国に帰国後、PTSDに悩まされる兵士でした。
実際に戦地に赴かなくても、良心のあるすべての人たちが、アインシュタインの言うように戦争にまつわる業務を拒否すれば、理論的には戦争は起こらないはずです。
しかしここで線引きが難しいのは、自衛のための戦争なのか、あるいは侵略のための戦争なのか、またあるいはそのどちらでもない戦争なのか。。
様々な思いが交錯する中、全員がアインシュタインの言うように、戦争にまつわる業務を拒否する時代は、まだ先のことになりそうです。
6位 バートランド・ラッセルの名言
愛国者は常に祖国のために死ぬことを口にするが
祖国のために殺すことについては決して語らない
イギリスの思想家・哲学者でノーベル文学賞も受賞しているバートランド・ラッセルの言葉。
その他にも彼は、「高潔な人たちが、自分は正当にも'道徳的な悪'を懲らしめているのだと思いこんで行ってきた戦争や、拷問や虐待のことを考えると、私は身震いする」という言葉を残しています。
わたしは以前、百田直樹さんの「永遠の0」を見たとき、言い表すことができないようなカタルシスを感じ、涙をしてしまいました。
しかし、このバートランド・ラッセルの言うように、戦争で死にゆく者は美化されますが、その影で消して語られることのない、戦争とは人を殺す側面があることも、忘れてはならないのではないでしょうか。
多くの戦争映画や戦争小説などは、死によってそのカタルシスを昇華していく作品が多いですが、先ほど紹介したアメリカンスナイパーは、まさにこのバードランド・ラッセルの言う「戦争によって殺すこと」について、その琴線に触れた名作だと思うんですよね。
もちろん、このことについて、かの有名なチャールズ・チャップリンの、こちらの言葉も忘れてはいけません。
5位 マキャベリの名言
戦争はしようと思ったときに始まる
しかし 終わってほしいと思ったときには終わらない
戦争について過去の偉人の名言を引用する際、マキャベリを外すことはできません。
マキャベリは当時弱小国であったフィレンツェ共和国の軍事戦略担当として就任し、あの群雄割拠の時代を見事生き抜いた、まさに戦争の本質を知る歴史上の偉人と言えるでしょう。
個人間のいさかいやケンカでも、最も難しいのは引き際だと思うんですよね。
先ほど、戦争で1番悲惨なことが、子供が殺されることだと言及しましたが、これなどはまさにこのマキャベリの言葉の通りになるのではないでしょうか。
世界中で起きているテロ、戦争、その他様々な殺し合いは、誰も殺したくて殺しているのではなく、終わらせ方がわからないために、永遠に負の連鎖が続いていってるような気がします。
だからこそ、強いリーダーシップを持った指導者が、勇気を持って戦争を止める。
これは、戦争を始めるよりも、もっともっと偉大で、素晴らしい業績なんだということを、このマキャベリの言葉は気づかせてくれます。
4位 ヘミングウェイの名言
この世は素晴らしい
戦う価値がある
20世紀のアメリカのハードボイルド作家の代表として有名なヘミングウェイは、自らもスペイン内戦に従軍した、戦争経験者でもあります。
その時の経験をもとに、「誰がために鐘は鳴る」や「武器よさらば」など、ロストジェネレーション世代のフラストレーションを代弁した作品は、世界中で愛読されました。
その作品の作風から、「戦うことが好きな人」のイメージが定着しているヘミングウェイかもしれませんが、決してそうではありません。
彼のこの言葉は、何か当事者間でトラブルや問題が起きたときに、命をかけて守る価値を見い出した男の矜持、と言えるでしょう。
そう考えると、命をかけてでも守るべきものがあると言うのは、古来より男性のDNAにインプットされた、あらがいようのない真実なのかもしれません。
知らんけど。
3位 マキャベリの名言
天気のいい日に
嵐のことなど考えてもみないのは
人間共通の弱点である
すいません、またマキャベリさんです。
要するにこれは、平和な時にこそ戦争に備えよという、先ほど紹介した韓非の言葉を言い換えたものとも、とらえることができます。
これ、1番心して傾聴しなければいけないのは、現在の日本国民ではないでしょうか?
もちろん、アメリカの核の傘に守られて平和を謳歌している我が国ではありますが、いつ来るからわからない嵐のようなものが戦争なのです。
そのために、あの凄惨な戦争を二度と繰り返さないために、我々では今一体何をすべきなのか?ということを、もっと国民全体で議論を重ねて、コンセンサスを醸造していかなくてはならないのではないでしょうか?
知らんけど。
2位 クレヨンしんちゃんの名言
正義の反対は 悪なんかじゃないんだ
正義の反対は「また別の正義」なんだよ
いつもお尻を出してふざけているしんちゃんですが、たまにこちらがどきっとするような本質をついた言葉を言うことがあります。
これなどは、西側陣営に所属している国の人は、耳が痛い言葉ではないでしょうか。
西側のメディアによって、我々こそが正義であると強く言う、アメリカお得意の「善悪二元論」に染まってしまうと、時として物事の本質が見れなくなります。
アラブ諸国にはアラブ諸国の、中国には中国の、そして言及するのは憚られますが、北朝鮮には北朝鮮の正義があると言うのも、否定することのできない客観的事実です(わたしは決して北朝鮮に汲みしているわけではありません)。
もっとはっきり言ってしまえば、国(あるいは指導者)の数だけ、正義があるのだと思います。
正義を掲げて戦争するのが、古くからの人類の習わしとは言え、その正義とやらを盲目的に信じるのは、ややきつい言い方をすれば、愚民なのかもしれません。
そういう意味でしんちゃんは、我々よりもとても大人ですね。
*こちらの名言は実はクレヨンしんちゃんの名言ではないという指摘がありますが ここではその議論は避けます
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1位 ロバート・キャパの名言
戦場カメラマンの一番の望みは 失業することだ
さて、いよいよ独断と偏見で選ぶ、戦争にまつわる名言・格言ランキング第一位の発表です。
戦争にまつわる名言・格言ランキング第一位は、20世紀を代表する戦場カメラマン、ロバート・キャパの名言です。
ハンガリー生まれのアメリカ人であるキャパは、第二次世界大戦や、中東戦争、また史上最大の作戦と謳われたあのノルマンディー上陸作戦に従軍し、それを激写したカメラマンとしても知られます。
恋中であったゲルダ・タローと共に、その生涯にわたって5つの戦場に趣赴き、その中で上記で紹介したヘミングウェイなどとも交流しています。
また、キャパは日本にも在住したことがあり、日中戦争などにも従軍した事が知られています。
最後はインドシナ戦争を取材中、地雷を踏んで亡くなってしまったわけですが、彼の業績と功績を讃え、ロバートキャパ賞が設立されました。
その彼の思いは、「安全への逃避」で有名な沢田教一さん(後にカンボジア内戦を取材中に銃撃戦されて死亡)がその賞を受賞し、今では渡辺陽一さんなど、世界の数多くの戦場カメラマン遺伝子として受け継がれてます。
ロバート・キャパはなぜ、自らの命を賭してまで、多くの戦争に従軍し写真を撮り続けたのでしょう?
それは、彼のこの名言からわかると思います。
彼は、決して語られることのない戦争の悲惨さを、多くの人に知ってもらうために、世界中で命を賭してシャッターを押し続けたのでした。
わたしもロバート・キャパ写真展に行ったことがありますが、彼の写真からは多くの言葉よりも戦争の悲惨さを感じることができ、二度とこういったことを起こしてはならないと、強く感じることができたのでした。
これ、ホンマやで。
まとめ
と言うわけで、独断と偏見による戦争にまつわる名言・格言ランキングでした。
心に残る世界の偉人たちの名言・格言について、他にも書いておりますので、興味のある方はぜひ見ていってください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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