フォロワーシップとは?事例やよくわかる本などの紹介
2017/09/27
みなさん、こんにちわ。
ノマド旅人ビジネスオーナーの、かつお(@katsuyamamoto)です。
最近、ビジネスの現場や研修などでよく学ばれているものに、フォロワーシップという概念があります。
僕自身、このフォロワーシップを学ぶようになって、ビジネスの数字が改善するだけでなく、現場の空気がガラッとよくなったと体感しており、めちゃんこ大切なもんなんだと思うんですよね。
今日は、この新しい組織論とでも言うべき「フォロワーシップ」について事例などを紹介しながら、僕の思うところを話したいと思います。
目次
フォロワーシップとは?
リーダーシップとはよく聞く言葉だと思いますが、このフォロワーシップという言葉はあまり聞き慣れない方も多いかと思います。
wikiってみると、以下のように表示されます。(以下wikipediaより引用)
フォロワーシップ(英: followership)とは、組織・集団の目的達成に向けてリーダーを補佐する機能・能力。
う〜ん、これだけではよくわからないですよね。。
まあ要するに、今まで大切とされてきた、組織を束ねる人たち(トップの人たち)の哲学であるリーダーシップに対し、それについていくリーダーを補佐する人たち(フォロワー)の哲学だと思ってください。
組織というのはリーダーだけで動かせるものではありません。
そして、〜シップ(Ship)とは、〜という状態になるための気持ち、能力などの意味があるのですが、これはリーダーだけでなくついていくフォロワーの人たちにも、ある種の矜持みたいなもんがあるんですよね。
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フォロワーシップの良い事例
ややこしい話ばかりで余計に混んがらせてしまったなら申し訳ありません。
僕が思う、「この人達のフォロワーシップは素晴らしい!」という事例を紹介しますね。
1 キリスト教における十二使徒
です。
みなさんもよくご存知の「キリスト教」ですが、現在世界中で信者数は20億人以上とも言われており、イスラム教と1,2を争う世界最大の宗教です。
やや不敬にあたってしまう表現なら謝罪しますが、キリスト教をビジネスにおける1つの組織とした場合、果たしてイエス・キリスト様だけがすごいのでしょうか??
よく言われることですが、世界で最も読まれている本は「聖書」だと思います。
しかし、その「聖書」は著者「イエス・キリスト」ではありません。
聖書で書かれている文体は、ほとんどが「イエス様はそのとき〜と言われた」みたいなものです。
ご存知のように、イエス・キリスト様の言動を、お弟子さんである十二使徒がまとめたものなんですよね。
つまり、キリスト教が時空を超えてこれだけ世界に広まったのは、イエス様だけでなくそのフォロワーである十二使徒の功績が非常に大きいと、僕は思うんですよね。
もちろん、イエス様はとても素晴らしい人格者であられましただろうし(敬語合ってる?)、多くの気づきを与えてくれたのかもしれませんが、それを世に広めたのはイエス様ではありません。
また、イスラム教のコーランも、一説によるとマホメット師の口述をお弟子さんたちがまとめたものとも言われています。
当たり前のことですが、大きい組織は1人で成り立つわけではないんですよね。
2 水戸黄門の助さん格さん
天下の副将軍、水戸光圀公が全国を行脚しながら勧善懲悪....でおなじみの時代劇「水戸黄門」にも、フォロワーシップを見出すことができます。
あのドラマのプロットは大体こうです。
身分を隠しながら全国を行脚している黄門様一行に、毎度悪い人に懲らしめられている善良な人たちが助けを求める。
最初、ただの爺さんだと思っていた悪党たちは、
「何だこのジジイ、やっちまいな!!!」
と、黄門様をとっちめようとするのですが、その時に傍らにいる二人のフォロワーが前に立ちます。
助さん:「控えい!!控え〜〜い!!」
格さん:「こちらにおわす方をどなたと心得る!!??」
助さん:「恐れ多くも天下の副将軍 水戸光圀公であられるぞ〜!!!!」
格さん:「(印籠ドーーーーーン!!!!!!)」
一同:「ハッ、ハハ〜!!!」(一同ひれ伏す)
この後、このジジイの言葉が、とにかく入りまくります。
さっきまで
「何だこのジジイ」
と蔑んでいたジジイが
「市中引き回しの上 獄門!!」
で、
「ハ、ハハ〜ッ!!!」(一同ひれ伏す)
ですからね。
でももし、助さん格さんという優秀なフォロワーがいなければ.........
おそらく黄門様は、悪党たちにタコ殴りにされていたに違いありません。
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3 お母さん
いました、我々の身近に素晴らしいフォロワーが。
そうなんです、お母さんも実は時と場合によって、素晴らしいフォロワーになります。
ご家庭にもよるかと思いますが、お父さんが子どもを叱った後、通訳するお母さんは素晴らしいフォロワーだと思います。
お母さん:「お父さんがあんなに怒る理由はね..........」
もちろん、お母さんは諸手を挙げてお父さんのフォローをするわけではありません。
あくまで夫婦ですから、立場としては対等のはずですし、お父さんの言うことが理不尽である場合でも、通訳をするのが素晴らしいフォロワーというわけではありません。
それでも子どもを想ってとったお父さんの行動を、実に見事にフォローしてくれるお母さんがいてくれてこそ、家庭という1つの「組織」が円滑に回るのではないでしょうか?
ちなみにうちはずっと母子家庭だったので、こういうシーンを羨ましく思ったもんです。。(遠い目)
なぜ今リーダーシップよりもフォロワーシップが求められるのか?
ではなぜ今、リーダーシップ以上にこのフォロワーシップが注目されているのでしょうか?
これもあくまで僕の仮説ですが、情報化社会によっていろいろのものが可視化され、いわゆる「組織論」にメスが入れられた結果、伸びる組織はリーダーシップだけでなく、この「フォロワーシップ」が共通点としてあげられていることが、浸透してきたからではないでしょうか?
また、「教育」という概念が、情報が遮断されていた時代は、従来の「徒弟制度」的な上下関係であったものが、これも情報化社会によって、「教育」における徒弟制度がいい意味でフラットなモデルに変わっていっているのではないか、、、
そんなふうに感じております。
フォロワーシップが学べる本・書籍の紹介
というわけで、この「フォロワーシップ」について、よく学べる本・書籍などを紹介したいと思います。
1 リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは
卓越した手腕で、黄金期を築いた早稲田大学ラクビー部監督の中竹竜二さんの著作。
少しだけ引用しますと、、
完全なリーダーシップで作った組織は、そのリーダーがいなくなった瞬間に力を失う。
しかし、リーダーについていく人間(フォロワー)をしっかり育てていれば、リーダーが代わっても組織は揺らがない。
素晴らしく本質を突く内容に溢れた良書で、Kindle版が出ているのも嬉しいですね。
辛口で知られるAmazonのレビューも高評価なのも納得。
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2 リーダーに強さはいらない フォロワーを育て、最高のチームをつくる
ライフハッカーなどでも紹介され、あの大前研一氏が推薦の帯を書いている新書で、文字も大きく読みやすいです。
今まで求められていた「強いリーダー像」からの脱却を唱え、「強いチームをつくる」ことに主眼をおいたビジネス書。
読んでいて、目から鱗が落ちる部分が沢山ありまくりの良書で、こちらもKIndle版が出ています。
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3 フォロワーシップの有名動画
これ、有名な動画なので、見たことある人も多いのではないでしょうか?
みんな、最初に変な踊りを踊っている人(リーダー)に目が行きがちですが、実はこの動画で注目すべきは飛び込み参加する2人目なんです。
この人が、実は「素晴らしいフォロワーシップ」を発揮したため、動画の後半にはえらいムーブメントに......(笑)
まとめ
というわけで、僕が今とてもビジネスの現場で意識しているフォロワーシップについてまとめてみました。
僕は立場上、組織の上に立つポジションなのですが、常にこの「みんなのフォロワーシップ」が育つように、今では意識しています。
いい考えに出会えてよかったし、教えてくれた師匠に感謝!!です。
こちらでは、なぜ日本中のお母さんは子どもを早くお風呂に入れたがるのか?についての仮説をまとめました
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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